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2021.08.20

ショールーム物語03敷地を選びにいってきました<ショールームの設計デザイン>

建物をつくる上で立地条件は非常に大事になってきます。

大事な敷地選びですが、敷地を何ヶ所か一緒にみにいかせてもらいました。

駅から近い場所、遠い場所、広い場所、狭い場所。

さまざまの敷地がある中で、僕たちが選んだ土地は駅から少し離れた、コンビニの跡地でした。

一般的にコンビニの跡地は、コンビニの印象がとても強くカタチとしての印象が強くなってしまいます。

下記の写真をみてもわかるように、現状の空き物件はコンビニではありませんが元々の用途がコンビニであった事が簡単にわかります。

特に地方では駐車場をとても広くとってあり、ポツンとコンビニの建物が建っているので、よりそのカタチは明らかになってきます。

それだけコンビニという用途が皆さんの生活に密着しているインフラの一つとして機能している証しでもあります。

一般的にこのような他社や他の用途のイメージがついた建物は嫌われる傾向があります。

本当にコンビニ跡地は良くないのか?

私たちは敷地と既存の建物にコンビニのイメージをとても強く感じた反面、この敷地にはそれを上回る利点や可能性を感じました。

よりわかりやすく、敷地と建物について理解するためにメリットとデメリットについてまとめまて考えました。

メリット・敷地が広く駐車場が広い・敷地の広さに比べ家賃が安い・敷地の周りの眺望が美しいデメリット

・コンビニの形状が特徴的でコンビニのイメージが強い

・敷地が駅から遠い

・借り手が決まらない期間が長く全面的な改修が必要

メリットについて

敷地周辺の環境ですが、前方の山々はとても美しく眺望が良く四季の彩りを感じさせてくれます。

また敷地の後ろには鹿島神社があり森が借景となっており、守られてる感じがします。

こちらの神社は白河市ではとても有名です。

新年の初詣はもちろん、2年に一度、白河提灯まつりが行われ知名度も抜群です。

初めてのお客様に対しても場所を説明しやすく利点を感じました。

敷地が広くて車場があらかじめ十分に常備されていることも、駅の近くでは実現できない大きなメリットです。

そして家賃も駅から遠いことも影響してか敷地の広さに比べて格安でした。

以上の条件を考えると今回のプロジェクトを待っていたのではないかと思えるほどの条件でした。

次にデメリットについて考察していきます。

デメリットについて

まず敷地の遠さに関してですが、セオリーであれば駅から近い事が重要です。

しかし福島市ではほとんどの人が車生活であること。

リフォームという業態のお客様が飛び込みで来店することが少ないこと。

また敷地がロードサイド沿にあり市街地と住宅地の中間地点にあるので、デザイン的に素敵な外観を作れば、駅近くよりも車通りのあるロードサイドの方が人目に触れて良い宣伝に繋がると考えました。

コンビニの特徴的な形状に関しては、僕たちはデザインが得意な設計事務所です。

喜岡さんから伺っている要望と予算の範囲内で、デザインの力で十分カバーできると考えそのようにお話しました。

クライアントからすると、建物をデザインする上で、現状の建物の状況はどうにもならないのではないかと心配する物件であっても設計者の立場から考えると十分ポテンシャルを感じる建物も沢山あります。

今回はそのような例の一つになりそうだなと敷地と建物を見たときに感じました。

全面的な改修工事については最初から考えていたので問題にはなりませんでしたが、現状の劣化状況が気になりました、随分と空き物件になっていたようで、匂いがあったりゴミが散らかっていました。

通常、原状回復をして前のテナント業者が出ていくのですが物件によっては様々な事情があるので杓子定規に立ち行かない時があります。

今回の場合はテナントオーナーと相談して、ある程度現状回復していただく方針で双方が納得する内容で賃貸契約を無事結ぶことになりました。

敷地が決まったので、より具体的に建物の設計を進めていくことになります。


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