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2021.08.20

ショールーム物語07:ロゴとネーミングは重要で(CI提案について)<ショールームの設計デザイン>

CI提案について

今回のショールームの依頼ではショールームの設計だけではなく、会社のコンセプト、CIも含めて一緒に考えていくということでした。

ショールームを新たに作るということは、これからの自分たちの会社の10年先を提示していくことだからです。そこで新規にWEB、ロゴ、リーフレットを作り直さなければいけないねというお話しになりました。

僕は今回のようなショールームを新たにつくるということは、第二の創業のようなものと考えています。企業としても今までの事業の延長ではなく、どれだけ成長できる強い土壌を作れるかが肝になります。

CI、VI計画とは?

あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、僕たちのデザインの企業向けの提案では、CI(コーポレートアイデンティティ)、VI(ヴィジュアルアイデンティティ)という言葉をよく使います。建築設計事務所では一般的にVI、CIまでは提案しないのですが、私たちはCI、VIまで提案している珍しい事務所です。これはクライアントのことを突き詰めて考えていくと、CI、VIまで一緒に考えて提案したほうが、クライアントにとって圧倒的に良いことが多いからです。

みなさんが身につけているものでも、カバンだけブランド物を持つよりも、トータルコーディネートを心がけたいですよね。細かい部分も配慮された企業はお客様からの見えかたも変わってきます。

VI計画・・・視覚の計画です。ロゴマーク、名刺、WEBなどもVI計画に含まれます 。

CI計画・・・自社の経営理念を社会と共有するために、企業イメージをつくる企業戦略です。

CIとVIは別々に考えるものではなく、企業の戦略と共に考える必要性があります。

ロゴとネーミングの重要性

ロゴデザインやネーミングは人によっては簡単に考えている人がいます。事業に対して真摯に取り組んでいる人でも、重要視していないで簡単に考えている人が多いです。これは、行政がロゴやネーミングを公募で募集したりして、住民に対して親しみやすさを持ってもらうなどの取組も影響していると思います。そのような取組もある一定の効果があるのは認めますが、僕は企業のロゴやネーミングはプロが作成するべきだと考えています。大企業の商品の名前、キャッチコピー、ロゴデザインが商品の売れ行きに大きく影響があるのは皆さんもよくご存知だと思います。

そういった意味では大企業ではない、中小企業こそロゴやCI(ブランディング)に力を入れるべきだと思います。ですので、そのような大事なロゴやコピーなどを安易に決定することはおすすめできないですし、あなたの会社のことを本気で寄り添って考えていないような人にはお願いするべきではないと考えています。

ロゴやキャッチコピーはこれからずっと自分の会社の顔になるべきものです、将来を見据えた会社のコンセプトをしっかり具現化したものではないと意味がないと考えています。またネーミングに関しても非常に大切です。例えば建物の名前一つに対しても影響力が非常に強いです。繰り返しになりますが、少なくても、そのことを理解して、責任感を持っている人が名前を考えつけるべきだと思います。ビジネスにおいては例えば、新しい仕事に取組む場合は社歴に関わらず、時代にあった名前を考えていくのも良いと思います。例えば老舗の大企業ですら名前を変化させていく時代です。新しい船出をするときは商号でも構わないと思うので、そのような事を考えてみても良いと思います。

アートディレクター土屋さんの登場

ここで心強い味方の登場です、アートディレクターとして、地域のブランディングデザインの得意な豊作ブランディングの土屋さんに依頼しました。 土屋さんは、グッドデザインの大賞をデザイナーとして受賞していたり、経験や実績ともに素晴らしいものがあります。

そして土屋さんが出してくれた案がこちらです。

あっとリフォームのコンセプトを具現化したとても親しみやすさがある、リフォーム会社らしいロゴができました。

リフォーム会社は家をリフォームするだけではなく皆さんの暮らしを豊かにすることをロゴで表現しています。

家のイメージの中に、窓や緑や家など暮らしが広がっているイメージです。

このロゴには僕も喜岡さんも大喜びでした、まさにイメージ通り、いやそれ以上の素敵なロゴでした。

また、コンセプトとしては地域に開くショールームとして、ひと・まち・住まいのリフォームというコンセプトを作りました。


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